2013年03月28日
桜雨ヲ詠メル
墨の絵の なかに一刷け 花が散る 朝靄に紛れて 独りかへりみち
るい詠める
<読み>
すみのえの なかにひとはけ はながちる あさつゆにまぎれて ひとりかえりみち
<意味>
墨絵の中に一刷毛置いた様に、花が散る。朝露に紛れて独りで帰る道で観た光景。
<解説>
ここ数日ははっきりしない天気で、その上に寒い。まるで、季節を逆廻しにした様な光景が、そこかしこに感じられる。だから、まるで冬の朝の光景の様で、辺り一面は、あたかも墨絵の様なモノトーンの世界が広がる。だが、そこに唯一、桜の花々が咲き誇り、しかも、もう散り始め、そこだけが全く異なる世界をみせている。
だから、どこからの帰り道なのかは問うまい。
春だね、と。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:23 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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