« Haiku : Five Verses In Seven Days, the 56th. week A Parade In The Night By One Hundred Demons |
メイン
| Sweet Pain »
2013年05月16日
夢観テ詠メル
梳る 幻の母 蚊帳の端に 這ふ嬰児の 姿みへねど
るい詠める
<読み>
くしけずる まぼろしのはは かやのはに はうみどりごの すがたみえねど
<意味>
自身の髪を梳っている母の幻が蚊帳の端に [映っている]。[そのそばには] 這っている赤ん坊の姿は観えないのだけれども
<解説>
母親の幻を観た。そして、そこには一緒にいてもおかしくない、幼い子供の姿は観えない。
字義通りに解釈すれば、その通りなのだが、第4句の「這ふ嬰児」とは、恐らく作者自身の事なのだろう。つまり、自身の母の、母であるよりも女である時を観た、と解釈すべきなのだろうか。
否、それよりも気になるのは、第3句に登場する「蚊帳」だ。時節柄、まだそれが登場するのには早すぎる様にも想えるし、現在の一般家屋で蚊帳 (Mosquito Net) を吊る様な事は、余程の事でもないと、あり得ない光景である。
もしかしたら、それも含めての夢なのだろうか。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:22 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/1335