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2013年09月12日

夜半ノ煩悶ヲ詠メル

20130912.jpg
灯消へても 眠れぬ侭に ゆびを折る ひと呼ぶ秋の 夜長とやらの

るい詠める

<読み>
ひきえても ねむれぬままに ゆびをおる ひとよぶあきの よながとやらの

<意味>
消灯してもまだ、眠れないそのままに指を折って [数えてみる] ひとが秋の夜長というこの季節に

<解説>
あの猛暑日と熱帯夜はなんだったのだろう、そう自問したくなる程に、過ごしやすい日中と涼しい夜が続いている [と、想っていたら今日は久々に暑い]。もう、9月も中旬で、知らない間に秋という季節は、ここにやって来ているのである。
だから、同じ孤独の夜を過ごすというだけでも、夏の短い夜のそれとは違った、趣きや風情がそこにあるのである。それは、単純に、過ごすべき闇の時間が永くなった、というだけではないだろう。
一体なにを数えているのだろうか。否、そもそも、数え上げるべきモノがそこにあるのだろうか。
そんな永くて寂しい、闇の時間の真っ只中に独り、いるのである。

(この項:たい)

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