2014年01月09日
冬ノ雨詠メル
C# グレースケールに 共鳴す 艶やかなるは ふたいろのくすり
<読み>
しーしゃーぷ ぐれーすけーる きょうめいす あでやかなるは ふたいろのくすり
<意味>
C#の音がグレースケールの色調に共鳴している艶やかにみえるのは二色の薬 [だけだ]。
<解説>
先ずは語句の意味から。
初句「C#」は、恐らくは音楽用語の嬰ハ (C-sharp)。ハ長調 (C Major Scale) で謂うところのド (Movable Do) より半音高い音の事である。
第2句「グレースケール」とはPC上の色の表現方法もしくはその表現。グレースケール (Grayscale) とは、白と黒、そしてその明暗だけのモノであって、俗な謂い方をすれば、”白黒”とか”モノ・トーン”と呼ぶべきモノ。
だから、単純に解すれば、モノトーンの部屋の中に、C#の音が聴こえるよというのが得るべき解釈なのだろう。そこからさらに、詞書の「冬ノ雨」に注視すれば、降る雨の音がちょうど、そんな音程に聴こえるのだろうという解釈までも引き出してくれそうだ。
そして、そんな環境下にある作者の掌にはふたつの錠剤。その色だけが、この部屋の色彩なのだ、そんな解釈を導きだす事が出来るだろう。
と、ここまで書いて一安心したところに、「C#」という語句は、音楽用語以外に、プログラミング言語のひとつ、シーシャープ (C Sharp) でもあるという事実にふと横着してしまう。
もしも、その様な語句としてこの歌を解釈しようとしたら、一体、どんな感興を呼び起こす事が出来るのだろうか。その辺りの知識の不明なぼくとしては、もうお手上げだ。
posted =oyo= : 17:21 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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