2014年01月23日
昨夜ヲ詠メル
うつすらと 噛む唇の血 耐へて猶 踏むつちもなし 脚のみぎの小指
るい詠める
<読み>
うっすらと かむくちのち たえてなお ふむつちもなし あしのみぎのこゆび
<意味>
噛んでいる唇からはうっすらと血が滲んでいる。[その痛みに] 耐えるその上に、右脚の小指が踏む土がない
<解説>
恐らく、こういう事なのかなぁという叙景は思い浮かぶのだけれども、自信はない。だから、上の<意味>は出来る限り、直訳調の無難なモノにしてみた。
すると、さっぱりと意味の解らないモノのなる(苦笑)。
例によって、これも恐らく閨事を詠んだモノで、最近このテの歌が多いので、困惑すると同時に辟易している。普通に、花鳥風月を詠んでもらいたい、とこんな処で注文をつけてみたりもする(笑)。
上句はなんとかクリア出来る。恐らく、自分自身の唇を噛んで、耐えているのだろう。
ただ、「耐へて」を「絶へて」との掛詞と解釈すると、歌の解釈の始末に困る。
それよりも、問題は下句だ。”みぎの脚の小指”ならば、これも自分自身のモノだろう。だが、「脚の右の小指」となると、果たして。
いずれにしろ、第4句からは、その小指が宙空を舞っているんだろうなぁ、とは想うのだけど。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:08 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/1513