2014年03月20日
弥生ノ朝、出勤ヲ詠メル
行くも来るも 些事や瑣事やと 煩わし 降る雨の気配 信号は赤
るい詠める
<読み>
いくもくるも さじやさじやと わずらわし ふるあめのけはい しんごうはあか
<意味>
[人事の異動で] 行く人もいれば来る人もいる。次から次へと些細な用事ばかりが積み重なって、悩ましい。雨が降る気配がして [急いでいるのに] 信号は赤である。
<解説>
初句は、上の様にこの季節に多い人事異動と解釈したが、より一般的に、次から次へと顕われる業務の事と解すべきかもしれない。
第2句の「些事」も「瑣事」も、”さじ”と読んで、意味も全く一緒。にも関わらずにここで重ねて用いられているのは、それだけ同種の煩わしい雑事が多発しているのだろう。
ただでさえ年度末で忙しいその上に、4月からの消費税 (Value Added Tax) 引上げでさらに忙しくなっていると、聴く。
昨日は4月下旬を思わせる暖かさで春一番 (The First Strong South Winds Of The Year) も吹いたが、今日は冷たい雨。丁度、朝の通勤時間だろうか、降り始めたのは。
傘無しで勤務先に辿り着く心算が、雨に降られる。しかも、目の前の信号は赤で、このまま濡れるか、傘を広げるしかない。そんな良くある光景が、上句に綴られている気持ちをさらに増長させているかの様だ。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:31 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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