2014年05月01日
春ノ嵐ノ明ケヌ夜ヲ詠メル
来ぬと謂ふ おとなふはづの そのひとも 毀れてとひの たてるその音
るい詠める
<読み>
こぬという おとなうはずの そのひとも こわれてといの たてるそのおと
<意味>
来ないと謂う、[こちらを] 訪問するはずのその人も。毀れた樋が [なぜと問うている様に] たてているその音 [がする]。
<解説>
昨日は終日、雨。その時からへんな降り方で、霧雨の様な細かい雨が降っているかと思うと、突然、激しく降り込んできたりする。しかも、その雨脚は、昨夜から今日の早朝にかけては、より極端なモノになった様だ。
そんな日の夜だから、予定もキャンセルされてしまった訳だが、第3句の「も」と謂う表現から、件のヒトだけではないのだと、残念な感情をより強く、言外に匂わせている様だ。
第4句の「とひ」は、”樋”と”問い”との掛詞。
あれ、五月蝿いんだよね。しかも、ことさらに雨の激しさを強調するから、気が気ぢゃあない。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:09 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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