2014年05月22日
或ル日ノ入浴ヲ詠メル
湯殿をり ゆび戯ぶれて 朱のほお あらざる潮の 満ちてたか浪
るい詠める
<読み>
ゆどのおり ゆびたわぶれて あけのほお あらざるしおの みちてたかなみ
<意味>
浴槽にいて、指が戯れにうごいて頬が紅潮する。[浴槽には] あり得ない潮がみちて高浪が押し寄せる。
<解説>
詞書にある様に、入浴中の出来事を詠んだ歌で、解釈するのにそれ程に苦労はいらない。
むしろ、<解説>とか銘打って駄文を綴らなければならないぼく自身としては、どこまで踏み込むべきかと謂う躊躇の方が大きい。
初句「湯殿」は勿論、字義通りに浴場と解すべきなのかもしれないが、湯に入った殿方と解釈出来ないではない。
つまり、第2句に登場する「指」とは、誰のモノなのだろうか、と謂う解釈上の問題が、あたまをもたげるのである。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:11 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/1611