2014年06月12日
眠レヌ夜々ヲ詠メル
日々の糧 覚醒めてみれば 眠り姫 茨を踏みて 歩むが如し
るい詠める
<読み>
ひびのかて めざめてみれば ねむりひめ いばらをふみて あゆむがごとし
<意味>
日々の生活の糧を得る為には、眼がさめてしまった眠り姫が茨を踏んで歩いている様 [な不条理] だ。
<解説>
第3句「眠り姫」は、謂うまでもなくシャルル・ペロー (Charles Perrault) の『寓意のある昔話、またはコント集〜がちょうおばさんの話 [ペロー童話集] (Histoires ou contes du temps passe, avec des moralites : Contes de ma mere l'Oye)』 [1697年刊行] やグリム兄弟 (Bruder Grimm) の『グリム童話 ( Grimms Marchen)』 [1812〜1858年刊行] でお馴染の『眠れる森の美女(La Belle au bois dormant / Dornroschen / The Sleeping Beauty』の逸話。
魔女の魔法によって、100年もの眠りに就いていた彼女は、茨 (Thorn) が繁茂した城の中で護られていた。
その彼女が覚醒めた途端に、彼女を護るモノの立場が一転してしまったと謂うモノである。
天候不順の今日この頃、なかなか寝付けぬ夜が続き、ようやく眠れたと思いきや、覚醒めてみれば、なんの解決にもなっていない、少しも疲れがとれていないと謂う様な。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:23 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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