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2014年07月03日

夢魔ヲ詠メル

20140703.jpg
求めても 抱くも叶わぬ 夢のなか 微笑むでをり 吾が胸のうへ

るい詠める

<読み>
もとめても いだくもかなわぬ ゆめのなか ほほえんでおり わがむねのうえ

<意味>
求めても抱く事も出来ないのは夢の中の事だからだ。[夢魔が] 微笑んでいる、わたしの胸の上で

<解説>
詞書に登場する夢魔 (NIghtmare) について詳しくは、以前書いたこちらの記事を参照してもらいたい。
その記事の中に登場する、ヨハン・ハインリヒ・フュースリー (Johann Heinrich Fussli) の同題のふたつの作品 [『夢魔 (The Nightmare)』[1781年制作 デトロイト美術館 (Detroit Institute Of Fine Arts) 所蔵] と『夢魔 (The Nightmare II)』 [17901791年制作 個人蔵] を思い描いて頂ければ、この歌の謂わんとしている事は、手に取る様に理解出来るだろう。
ただ、個人的に疑問に想うのは、もし仮に<意味>の項での解釈をするとなると、では現実では、それを抱いたり入手したりする事が可能なのだろうか、と謂う事なのだ。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:36 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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