2014年10月23日
断チ切レヌヲ詠メル
秋のはに おもひすてむと 髪きらば 頬に一閃 血が滲む
るい詠める
<読み>
あきのはに おもいすてんと かみきらば ほおにいっせん ちがにじむ
<意味>
秋のはに、[あなたへの] 思いをすてようと髪をきれば、頬に一閃の血が滲んでいる。
<解説>
初句「秋のはに」は、"秋の葉"ないしは"秋の端"さもなければ"秋の刃"なのだろうけれども、何故だか、すとんと腑に落ちる解釈が出来ない。だからと謂って、それらの掛詞かと思えば、それもなんだか落ち着かない。勿論、他の文字すなわち他の解釈の可能性も充分にあり得る。
第4句「一閃」は"一線"でもあるのだろう。自身がもった鋏もしくは自身の髪が頬に触れたその結果だ。
だが、にも関わらずにこの詞書になるとは?
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:20 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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