2014年11月13日
音モ聴コヘテ詠メル
宙ぶらり 揺れて震へて 夢の際 堕ちて覚醒める 夜のそこは冬
るい詠める
<読み>
ちゅうぶらり ゆれてふるえて ゆめのきわ おちてめざめる よるのそこはふゆ
<意味>
宙ぶらりんにぶらさがって揺れて震えているのは夢の際である。そこから堕ちて覚醒めると夜のその場所は冬だった。
<解説>
落ちる夢は、不安の表象だと謂う [例えばこちらを参照の事]。ある意味、とても解りやすい説明で、それが真実ならば、なんと解りやすい夢を観たのだろう、と意地悪な感慨ももたげてくる。
そんな夢から覚醒めてみれば、冬の夜だったと謂う感慨があるのだから、夢の中の季節はどうだったのだろう。否、夢の中では恐らく気温は感知し得ないだろうから、そんな事を問うのもあまり意味はないのかもしれない。むしろ、夢と現実との落差を強調したかったのかもしれない。
結句の「そこ」は"其処"でもあると同時に"底"でもあるのだろう。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:24 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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