2014年12月04日
冬ノ喧嘩ヲ詠メル
耐へ難くて 頬にひとうち 夜明けまへ 乾ひてゐるは その音のみかは
るい詠める
<読み>
たえがたくて ほおにひとうち よあけまえ かわいているは そのおとのみかは
<意味>
耐え難かったので [その人の] 頰をぴしゃりと一発叩いた夜明け前、乾いているのは頰を打った際のその音だけなのだろうか [否、そうではない。ふたりの関係も乾いているのだ]。
<解説>
結句にある「かは」は係助詞で反語を意味する。そして、ここには顕れていないが、文末は係結びの法則で連体形となる。
なので、上の<意味>にある様な語句を添えて解釈してみた。但し、恋愛関係の間柄にある人物達の感情のもつれであると同時に、身体的・肉体的な"乾き"の可能性もないとは限らない [露骨な表現は控えます]。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:57 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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