2015年03月19日
嬌ルヲ詠メル
夜はあめ 外なく猫の こえもはる ひとり寝る間に きくやさもしき
るい詠める
<読み>
よるはあめ そとなくねこの こえもはる ひとりねるまに きくやさもしき
<意味>
夜は雨 [となった]。外で啼いている猫の声も春だ。ひとりで寝ている部屋で聴くのはさもしい [人である]。
<解説>
先々週くらいから、3日に1度のペース配分で雨天となっていた記憶があるが、今週に入ってからはその周期も大分早まって、1日の間に天候がどんどん変わる。三寒四温だと納得していたのが、天候が不安定な時季に突入した様だ。恐らく、これからどんどんと暖かくなって桜の季節となるのだろう。そんな雨を催花雨と謂うそうだ。
初句は、恐らくそんな感慨を含んだ言葉。雪の多い地方ではまた異なる感慨になるのかもしれないが、いずれにしても春の訪れを言外に匂わせている表現だ。
だから第3句が並列添加の副助詞"も"を用いて「こえもはる」となる。
結句の「さもしき」はシク活用の形容詞"さもし"の連体形で"、"見苦しい"や"卑しい"と謂う意味だが、果たしてこの句に相応しいのかは個人的には疑問。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:22 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/1826