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2015年05月21日

雷雨ノ翌朝ニ詠メル

20150521.jpg
くろぐろと 洗ふた髪を まとめれば 雲ひとつなく そら風はしる

るい詠める

<読み>
くろぐろと あらうたかみを まとめれば くもひとつなく そらかぜはしる

<意味>
くろぐろとした、洗い終わった髪をまとめあげれば、くもひとつない空に風が吹き抜ける。

<解説>
昨夜の日付の変わる辺りから激しい雨が降り始め、さらには雷雨となった。陽が昇れば、所謂五月晴れの雲ひとつない青空がそこにあり、昨日のあの雨足は何だったのだろうかと訝しくなる。
恐らく、作者はその気象の移ろいをそのまま、自身の洗髪の有様を想起し、自身の内心の移ろいをもそこに仮託したのだろう。
初句「くろぐろと」は文法的には第2句「髪」に係ると解釈せざるを得ないが、意味合い的には、下の句の青空の描写との対比を狙ってのモノだろう。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:11 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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