2015年07月30日
夏ノ通勤ヲ詠メル
じつとりと 吾が袖濡らす ひとの汗 胸抱く鞄 しかと抱へむ
るい詠める
<読み>
じっとりと わがそでぬらす ひとのあせ むねだくかばん しかとかかえむ
<意味>
じっとりとわたしの袖を濡らしているのは他人の汗だ。胸に抱えている鞄をしっかりと抱きしめよう。
<解説>
ただでさえ狭い車内に押し込められる通勤時の、この季節ならではの辛さはやっぱり暑さだ。他の季節よりも露出した肌が、偶然乗り合わせた隣人の肌と接触るとそれだけでもう、鬱陶しい。
当事者からみれば、もうちょっと不快な解釈も可能な気もするが、ここではこの程度に抑えておく。
結句「抱へむ」はハ行下二段動詞「抱ふ」未然形 + 意思の助動詞「む」終止形。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:18 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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