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2015年09月03日
女ヲ描キテ詠メル
幾重にも 線を重ねて 腺となす 滲む色香も 腋のそのあせ
るい詠める
<読み>
いくえにも せんをかさねて せんとなす にじむいろかも わきのそのあせ
<意味>
幾重にも描線を重ねて腺を描く。[モデルから] 滲み出る色香は腋にうかぶ汗である
<解説>
まぁ、そうなんだろうな。
と、個人的に納得してそれで終わりにしてしまう訳にもいかないから、蛇足をそのまま書き綴ってみよう。
ある人物をモデルにして絵画作品を制作している過程で、浮かんだモノをそのまま歌にしたモノなのだろう。
腺 (Gland) [と謂っても具体的には、身体のどの部位かは定かではない] を描くのにも、1本の線 (Line) を引いただけでは描きだす事も出来ないし、色香を抽出しようにも、その正体は汗である。単純に、素描の為の技術力の問題ならまだしも、本来の課題はそこからその向こうにある。
と、謂う様な事を読み取ってみたけれども、実は全然違う事が主題なのかもしれない [まぁ、つまりはそれを具体的に指摘するのは野暮かもしれないなぁと思いながらも]。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:12 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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