2015年10月01日
衣更エヲ詠メル
箪笥あけて めぐる季節に ふくの皺 後を追ふのか 先走るのか
るい詠める
<読み>
たんすあけて めぐるきせつに ふくのしわ あとをおうのか さきばしるのか
<意味>
箪笥をあけると、巡る季節と服の皺が [追いかけっこをしている様に] 後を追っているのだろうか、それとも、先を走っているのだろうか。
<解説>
一見、当たり前の事をさも新発見の様に詠んでいるなぁと思いながら、<意味>を拾っていこうとすると途端に行き詰まってしまう。だから、上の様に語句を必要以上に補っていかないと、なにがなにやら解らない。
もしかしたら、今日この日に衣更え (Koromogae)を行う意義を問うているのだろうか。まだ、夏の装いのままでいいのではないだろうか、それとも遅きに失しているのではないか、と謂う様な。
実際の季節、つまり天候や気温や湿度の移り変わりと、暦上の季節との誤差が生じるのは決して今に始まった事ではないが、体感的にはその振幅は現在の方が激しい様に思える。
神無月 朔日 (The First October) は衣更え (Koromogae) だが毎年、まだ夏の余韻が遺っていて数日はさぼっていても叱られない様な天候だったと謂う記憶がある。
今年に限っては、昨日あたりから朝晩は肌寒く、もしかしたら今年の秋は短いのかなぁと思える。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:24 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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