2015年10月15日
朝湯ヲ詠メル
陽をあびて 濡るるからだに 一重まき なかゆび触るる みぎのくるぶし
るい詠める
<読み>
ひをあびて ぬるるからだに ひとえまき なかゆびふるる みぎのくるぶし
<意味>
朝陽を浴びながら濡れている身体に [タオルをぐるりと] 一重にまいて [伸ばした腕の先にある] 中指が右踝 [に触れている]。
<解説>
一体、どんなポージングなのだろうと、歌の内容に即した体位をとってみても、意味はよく解らない。但し、それが立位からであろうと座位からであろうと、上半身はくにゃりとまげなければその部位には届かない。
そんな美術作品はあったかなぁと思い巡らしても、それに相当する様なモノはどうも、想い浮かばない。
初句「陽を浴びて」は"湯を浴びて"と誤読したくなるが、もしそうすると詞書と重複するだけだから、このままで良いのだろうか。
「濡るる」と「触るる」、ラ行下二段活用動詞の連体形が2度登場し、重ねられる"る音"の響きが心地よい。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:29 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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