2015年10月22日
短日ノ後ヲ詠メル
けふきのふ 宵の逢瀬も 覚束ず 果てぬ夢をや なる目覚ましに
るい詠める
<読み>
きょうきのう よいのおうせも おぼつかず はてぬゆめをや なるめざましに
<意味>
今日も昨日も夕刻に逢う事もうまくいかず、終わらない夢を [どうしたら良いのだろう] 目覚まし時計が鳴っている [と謂うのに]。
<解説>
第4句「をや」は文法的には間投助詞「を」 + 間投助詞「や」で詠嘆の意に介して構わないと思うが、それだけでは意味は通じない。ここでは「いかがはせむ」等を補って解釈してみた。但し、そうなると文法上は、格助詞「を」 + 係助詞「や」の構文と解する事となる。
束の間の時を共に過ごせるのだろうかとやきもきしている内に、秋の夜長がいつのまにか終わってしまっている、と解すると、この歌は自虐的なのだなぁと思う。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:20 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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