conceived and constructed by たいとしはる tai toshiharu
« Haiku : Five Verses In Seven Days, the 200th. week | メイン | Good For You »

2016年02月18日

冬ノ平穏ヲ詠メル

20160218.jpg
春きても 眠つたままに つちの中 蟹にも猿にも 忘らるるが良い

るい詠める

<読み>
はるきても ねむったままに つちのなか さるにもかににも わすらるるがよい

<意味>
春が来ても [発芽せずに] 眠ったままで土の中に [居て] 猿にも蟹にも忘れられた存在になるのがいい。

<解説>
立春 (Lichun) はとうに過ぎた。春一番 (The First Of The Spring Gales) もとっくに吹いた。杉花粉 (Allergic Rhinitis) も飛んで、目鼻がむずがゆい。 [ヒトによっては入試やら卒業やらの行事が控えてはいるだろうが] いやでも春から先の事が思いやられてしまう。
でも、いや、だからこそ、と謂う歌なのだろうか。
下句に登場する動物達は民話『猿蟹合戦 (The Crab And The Monkey)』に登場するモノ達であって、確かにその火種となる柿の種の存在に気付かねば、何事も起こらない。平穏な日々が控えているだけだ。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:29 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/2032

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)