2016年06月16日
湯殿ニテ詠メル
あびる湯の 片膝たてた そのさきの こゆびのつめの いとけなきこと
るい詠める
<読み>
あびるゆの かたひざたてた そのさきの こゆびのつめの いとけなきこと
<意味>
湯を浴びる際に片膝を立てたその先にある小指の爪の幼さときたら。
<解説>
結句「いとけなきこと」はク活用の形容詞"いとけなし"連体形 + 名詞「事」で、意味としては"幼い事"。文法的に難しいところは何らないのだけれども、解釈に関しては悩むところではある。
その爪の主は誰なのか。そして何故「いとけなきこと」と思ったのか。それが幼児のモノならば全然、不思議ではないところではあるのだが、もしそうだとすると、その幼児が片膝を立てる叙景と謂うモノが不分明になる。
作者自身のモノなのだろうか。
だからと謂って、自身の爪先を眺めても、一向に埒があかない。
例えば、そこを紅く染めてでもあれば「いとけなきこと」ではないのかもしれないが、そおゆう事なのかなぁ。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:31 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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