2016年08月25日
野分去リテ詠メル
ざつとうの はざまのきはで なみだすは 踏みしだかるる ままに咲くゆへ
るい詠める
<読み>
ざっとうの はざまのきわで なみだすは ふみしだかるる ままにさくゆゑ
<意味>
雑踏のはざまの際で涙しているのは踏みしだかれているままで咲いているからである。
<解説>
上の<意味>の項は果たして必要なのだろうかと謂う気がしないでもないのは、語句を殆ど変換させていないからである。それだけ、逐語的に理解していくのは容易い歌なのである。
でも、だからと謂ってそれで終わりにしてよいのかと尋ねられると、この頁の存在意義に関わる問題だから、それは大慌てで否定しておこう。
同時に掲載された写真をみて、先日の大雨によって惨憺な有様になった路傍の草花を詠んだのだろうと推測はつくが、それだけではあまり面白くない。
例えば、そんな路傍の草花を想わせるヒトビトがそこにいると解釈してみてはどうか。
猶、あまりにこじつけに近い解釈だが、初句「ざっとう」は雑踏ではあるのだろうが、激しく降る雨の擬態ととれない事もない。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:22 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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