2017年02月09日
神社ニテ詠メル
朱の門と 樹々の向かふに 建てる音 冬のこもれ陽 みあげらば空
るい詠める
<読み>
あけのもんと きぎのむこうに たてるおと ふゆのこもれび みあげらばそら
<意味>
[鳥居の] 朱色の門と樹々の向こうから建設中の音 [が聴こえる]。冬の木洩れ陽がさしていて、みあげれば空 [がみえるだろう]。
<解説>
結句「みあげらば空」は、ガ行下二段動詞"みあぐ"未然形 + 完了の助動詞"り"未然形 + 順接の仮定条件を顕す接続助詞"ば" + 名詞"空"、となる。よって、文法に厳密に従って訳すと"もしみあげてしまえば空が [みえるだろう]"となる。つまり、作者は実際には上空を仰ぎみてはいないのだ。
報道で伝えられている景気の動向と、実際の生活上からくる実感とは必ずしも一致していないのだが、あちらこちらで建設工事が進捗している。それも決して小さくない建物ばかりだ。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:22 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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