2017年03月16日
湯殿デ詠メル
夜明けには 朱く濡れたる 足の拇指 ぬるく流るる 湯ののちは渦
るい詠める
<読み>
よあけには あかくぬれたる あしのぼし ぬるくながるる ゆののちはうず
<意味>
夜明けには、あかくぬれている足の親指をぬるくなって流れていく湯はその後、渦 [を描いて排出口に]。
<解説>
第3句「拇指」は"ぼし"と読む。足指の第1趾、親指の事だ。無論、"おやゆび"とも読める文字だが、韻律を考慮して"ぼし"とした。ちなみに足指それぞれの正式名称はこちらで確認出来る。
第2句「紅く濡れたる」は出血していると解釈可能で、その場合の歌全体の解釈は随分と異なるモノになる様に思える。ここでは単純に、ペディキュア (Pedicure) を朱く塗った爪と解した。
結句「渦」は浴槽の流れるその先と解したが、作者自身の心象表現と読めなくもない。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:22 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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