2017年10月19日
日付変ワリテ詠メル
ほとほとと 冬呼ぶあめの 声のまに 行方もしれぬ 真夜中に猫
るい詠める
<読み>
ほとほとと ふゆよぶあめの こえのまに ゆくえもしれぬ まよなかにねこ
<意味>
とんとんと [窓をたたく] 冬を呼ぶ雨の音がするなかにあって、行く先もわからない真夜中に猫 [がないている]。
<解説>
今週は寒い。そして今日はさらに寒い。12月中旬の気温だと謂う。
と、謂う様な事を踏まえれば、叙景は直ちに脳裏に浮かぶが、悩むのは第4句「行方もしれぬ」である。
いや、意味は明瞭だ。しかし、この語句が何を修飾しているかが不明瞭なのだ。
結句にある、「猫」なのか「真夜中に」なのか。
前者ならば、逃げた飼い猫か、もしくは近所にみかける野良猫の、この夜もしくはその後の動向だ。
しかし、後者ならば、作者自身の身の処し方を指している事と見受けられる。
蛇足ながら上の<意味>は前者に従って解釈した事を付け加えておく。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:19 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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