2018年04月05日
夏日ノ早キニ詠メル
葉桜に とりのこされて 滲むしろ 袋小路に 襟足のあせ
るい詠める
<読み>
はざくらに とりのこされて にじむしろ ふくろこうじに えりあしのあせ
<意味>
葉桜の中に取り残される様に花の白さが滲んでいる。袋小路に [佇むわたしの] 襟足の汗の様に。
<解説>
昨日は今年最初の夏日。まだ4月だと謂うのに。暑いと感じるよりも、疲労感や焦燥感の方が強く、その報道に驚かされた。
そんな日の叙景。
もう、緑が眩しいくらいの桜の樹々には、僅かだがまだ花は遺っている。その違和感。本来ならば、そこにみるのは無常観なのだろうが、ここでは少し違う。そして、どこが違うのかと謂うと、巧く説明出来ない。上の<意味>で、下の句には語句を補ってみたが、それで少し違う部分を表現出来たかと謂うと、出来てはいない。
今日は、昨日とは打って変わって、肌寒く感じるだろう。尤も、これが平年の気候、ではあるのだが。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:21 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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