2018年04月12日
すくりーん・せーばーミテ詠メル
その文様 あおきながれに 去りてゆく 音と意味とを なすそのまへに
るい詠める
<読み>
そのもんよう あおきながれに さりてゆく おんといみとを なすそのまえに
<意味>
その文様が青い流れに [乗って] 去っていく。発音と意味とを形成するその以前に。
<解説>
上の<意味>だけを読んでも、それだけではなにがなにやらわからない。
この歌の主題は、マッキントッシュ (Macintosh) の機能のひとつ、スクリーン・セーバー (Screensaver) のなかにある『ワード・オブ・ザ・ディ ( (Word Of The Day))』をみた印象である。
青い画面に幾つもの単語が流れ、そのうちのひとつの単語を拾い上げては、その辞書的な意味が映し出される、と謂うものだ。
この歌は、その機能によって映し出されている画面をそのまま詠んだモノだが、果たしてそんな限定的な場面を乗り越えて、ある程度の一般性を獲得する事が出来るだろうか、それがこの歌の課題である。
例えば、流れゆく春の水面を凝視めていて、ふと、こんな感慨を催すだろうか、と謂う様な。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:24 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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