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2018年05月31日

映画観テ詠メル

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あかつきを 信じて待つや 夜の闇 個室でひとり 怯ゆるをんなも

るい詠める

<読み>
あかつきを しんじてまつや よるのやみ こしつでひとり おびゆるおんなも

<意味>
夜明けを信じてまっているのかこの夜の闇を個室でひとり怯えてい女性も。

<解説>
第2句「信じて待つや」の「や」は終助詞なのか、間投助詞なのか、判断は迷うところだ。そして、その意味するところの解釈も。大雑把に考えれば、疑問の意味 [この解釈を採用すると必然的に「や」は終助詞となる] なのか、詠嘆の意味 [この解釈は終助詞でも間投助詞でも可能だ] なのか、と。
少なくとも、反語の終助詞ではないだろう。いや、待てよ。映画とその登場人物の設定次第では、全くあり得ない訳ではないのか? [どんな設定ならば可能なのかはそれぞれで考えてみて欲しい。]
ここでは疑問の意に解してみたが、詠嘆でもなんの問題もないだろう。その場合は"〜まっているのだなぁ"と謂う様なモノになる。
前者を採用したのは、結句「怯ゆるをんな」をちょっと突き放した様なニュアンスになるからだ。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:20 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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