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2018年06月28日

映画ミテ詠メル

20180528.jpg
ゆくさきを おもふおんなの こけた頬 麗しくみゆや まみえが描く円

るい詠める

<読み>
ゆくさきを おもうおんなの こけたほお うるわしくみゆや まみえがえがくえん

<意味>
自身の今後を想うおんなのこけた頰 [が映っている]。麗しくみえるなぁ、眉毛が描く円弧は。

<解説>
ある映画の一場面。
スクリーンに映し出された彼女は、自身の将来に思いを馳せる。それは、今現在が辛く、しかも、そこから抜け出せる道筋が見出せないからだ。彼女の痩せこけた頬が、それをさらに印象を強くさせる。そんな叙景である。
しかし、その映画を観ている作者は、物語上の一女性を観ているのではなくて、その女性を演じている女優の顔を観ているのだ。下の句にある描写がそれである。
ちなみに、この歌の動機となった映画も、そこでその役を演じている女優の名も、ぼくは知っているのだが、ここでは触れない事にしよう。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:23 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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