2018年08月30日
夜伽テ詠メル
肌ふたつ 滲みて濡るる あせとあせ 終はらぬ夏に めざめぬ夢を
るい詠める
<読み>
はだふたつ にじみてぬるる あせとあせ おわらぬなつに めざめぬゆめを
<意味>
肌がふたつ [重なって] 汗と汗とが滲んで [そのふたつの肌が] 濡れている。終わらない夏に覚醒めない夢を [みている]。
<解説>
すごしやすくなった、と謂っても、なんだかんだで毎日、気温は30度前後にある。例年とおなじ、いや、すこし暑いのかもしれない。身体自身の記憶が、今年の夏の暑さで少しおかしくなっている様だ。
1日の日照時間は次第に短くなって、そこにこそ秋の気配を感ずるべきなのかもしれないが、まだ無理だ。
『夏の夜の夢 (A Midsummer Night's Dream)』と謂う語句に、儚い恋の存在が隠されている訳だが、その儚さこそがこの暑さで遅延し、そしてすこしばかりの余情を [いささか怠惰なかたちで] 遺している様にも思える。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:19 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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