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2018年09月06日
長月ニ詠メル
夕まだ来 夏ののこり香 むせるいま むかしのきみの 肌理の潤ほひ
るい詠める
<読み>
ゆうまだき なつののこりか むせるいま むかしのきみの きめのうるおい
<意味>
夕方のはやい時間の、夏の残り香にむせるいま、かつてのあなたの肌理の潤い [を想い出している]。
<解説>
月が変わってもまだまだ残暑だ。日没の時間は早くはなったが、釣瓶落とし (Tsurube-otoshi) と謂うのはまだ早い。それよりも、この時間は、日々の疲れのその上に、夏の暑さの疲れがのっかってくる様な気がして、倦怠感にさい悩まされる。とても頽廃的な気分でもある。
上の歌の悩ましいところは、上の句と下の句が対比の関係にある事は瞭然なのだが、その対比によって何を伝えたいのかと謂う点がはっきりしない事だ。上の<意味>では最も無難な解釈を試みたが、それが必ずしも正解とは謂えない。"似ている"とするのも可だし、"まるで違う"とするのも可なのである。勿論、もっとつっこんだ、独自の解釈が出てきても良い。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:22 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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