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2018年11月15日

烟草クハヘルヲ詠メル

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微笑みは うそもまことも 呑みこみて いだくをんなの くろき猫のせ

るい詠める

<読み>
ほほえみは うそもまことも のみこみて いだくおんなの くろきねこのせ

<意味>
その微笑みは、うそも真実も呑み込んで、抱いたおんなは黒猫の背中の様だ。

<解説>
上の句は解る。清濁併せ呑む (Take The Rough With The Smooth) と謂う意味だ。もし悩む箇所があるとしたら、その行為を成しているのは誰か、と謂う点である。
ところでこの歌の、登場人物は黒猫 (A Black Cat) を含めて、3人乃至4人。つまり、作者はどこにいるのか、と謂う意味である。このあたりから解釈が怪しくなってくる。
と、謂うのは、下の句が、女が猫を抱いていると謂う解釈もあり得るし、ある人物が女を抱いていると謂う解釈もあり得るからだ。後者の場合は、上の<意味>の様に、結句「くろき猫のせ」は、その女の比喩となるだろう。
そして、作者はどこにいるのであろうか。つまり、女なのか、その女を抱く人物か、はたまた猫なのか。
しかも、結句は"猫の背"と"猫載せ"の掛詞であるかの様に思えてもくるのだ。
個人的には、映画『女と男のいる舗道 (Vivre sa vie : Film en douze tableaux)』 [ジャン=リュック・ゴダール (Jean-Luc Godard) 監督作品 1962年制作] でのヒロイン、ナナ・クランフランケンハイム (Nana Kleinfrankenheim) を演じたアンナ・カリーナ (Anna Karina) を想い出してもいるのだが。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:20 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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