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2018年11月29日

ミズキリヲ詠メル

20181129.jpg
その石も 冬のみなもを とんでいく 佇むわれは ひとり此岸に

るい詠める

<読み>
そのいしも ふゆのみなもを とんでいく たたずむわれは ひとりしがんに

<意味>
その石も冬の水面をとんでいく。佇むわたしをひとり岸のこちら側に [遺して]。

<解説>
素直に読めば、水切り (Stone Skipping) の叙景。冬の、河岸もしくは湖岸で石を投じ、その石が水面をきって飛んでいく光景を詠んだモノである。
しかし、初句の係助詞「も」が微妙に引っ掛る。「石」以外にも「とんでいく」モノがあると暗示されているのだ。
そして、第3句「いく」を"逝く (Have Gone)"と読んでみれば結句「此岸」は"この世 (This World)"と解せなくもない。
しかも、初句にある「石」は"意思 (Will)" の掛詞と読めなくもないのだ [勿論、"医師 (Doctor)"も可能ではある]。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:18 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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