conceived and constructed by たいとしはる tai toshiharu
« Haiku : Five Verses In Seven Days, the 345th. week | メイン | Jane Fonda in "Barbarella" »

2018年12月06日

鏡像ヲ詠メル

20181206.jpg
戀はむかし 俤もなく 姿見に 浮かびておつる 結露にも似て

るい詠める

<読み>
こいはむかし おもかげもなく すがたみに うかびておつる けつろにもにて

<意味>
恋をしたのは昔の話、往時の面影なく、姿見に浮かんでおちていく結露にも似ている。

<解説>
今日は寒い。一昨日、昨日の暖かさを思えば雲泥の差 (Being As Different As Chalk And Cheese) だ。いよいよ、本格的な冬の到来と謂うべきだろうか。
だから室内にある姿見 (Full‐length Mirror) には結露 (Condensation) も浮かんで、そのひとつがつたって一直線におちていく、そんな光景も目にする事になる。
結露 (Condensation) のある鏡面は、普段よりも見づらく、そこに写るおのれの姿もきっと、歪んでいる事であろうし、その結果、いつも以上に、自身に忍び寄る老いと謂うモノにも気づかされるのかもしれない。
初句「恋はむかし」は、説話文学 (Setsuwa) に於ける巻頭の辞、"今は昔 (Once Upon A Time)"を踏襲したモノであろう。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:19 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/2639

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)