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2018年12月13日

心象ヲ詠メル

20181213.jpg
銀幕に 映ゆる山の端 春の景 抱かるるをんなの まみげにも似て

るい詠める

<読み>
ぎんまくに はゆるやまのは はるのけい だかるるおんなの まみげにもにて

<意味>
映画のスクリーンに映し出されている山の輪郭は春の光景である。それは女性が抱かれる際の眉毛にも似ている。

<解説>
眉山 (Mt. Bizan) と謂う言葉はあるが、その殆どは実際にある山の名称である。全国各地にある。太宰治 (Osamu Dazai) の短編小説『眉山 (Bizan)』 [1948年発表] とは、小説家の川上眉山 (Bizan Kawakami) にちなんだモノであって、そこにそんな渾名の女性が登場する。
この歌に登場する山の名称が眉山と関係あるのかは解らない。単純に、その映画に映し出されるかたちが眉に似ているだけなのだろう。
単なる叙景の歌なのであろうか。詞書を重視すれば、そこに歌われている光景に、作者の心象が仮託されている様には思えるのだが。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:23 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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