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2018年12月20日

不実ヲ詠メル

20181220.jpg
陽はうすく 弓手にゆれる 錠剤と 濡れたコップに 朝はいつわり

るい詠める

<読み>
ひはうすく ゆんでにゆれる じょうざいと ぬれたこっぷに あさはいつわり

<意味>
朝陽のひかりはよわく、左手で揺れている錠剤と [その錠剤を呑む為に水の入った] コップがある事によって、その日の朝には偽りがある。

<解説>
<意味>を書こうとすると、歌そのものにはない事柄を捕捉していかないと、文章と成立しない事に気づく。逆に、いくらでも語句を継ぎ足していく事も出来そうな気がする。そして、その結果、歌本来に託されたモノと離れていく [のかものしれない]。
と、謂うのはきっと、この歌から幾つも幾つも物語を紡ぎ出せそうに想えるのだ。
例えば、「錠剤」とは、果たしてどんな種類のモノなのだろうか。
また、「錠剤」を呑む、果たしてその行為はどうしても必要な行為なのだろうか。詐病とは謂う程のものではないとはしても。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:19 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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