2019年02月07日
アル夜ノ湯殿ヲ詠メル
しとどなく なみだわくのを 湯でながす でるにでられぬ なる携帯さへも
るい詠める
<読み>
しとどなく なみだわくのを ゆでながす でるにでられぬ なるけいたいさえも
<意味>
激しい勢いでわきおこる涙をわいている湯で流しているので、浴室からでるにでられない。なっている携帯さえにも。
<解説>
敢えて謂えば、第2句「わく」は、噴出すると謂う意の"湧く"と沸騰すると謂う意の"湧く"との掛詞。前者は第2句「涙」を修飾し、後者は第3句「湯」を修飾する。
入浴中は通常、身体をあたためる結果、精神的には平静をもたらす場合が多いが、時に、感情が激しく発露する場合がある。なぜだろう。せまい密室にひとり、そんな空間のなか、様々なモノが去来するからだろうか?
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:17 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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