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2019年03月14日

温室ニテ詠メル

20190314.jpg
いま堕つる きみと吾がみは 蟲のいき 靫葛の そこのをくへと

るい詠める

<読み>
いまおつる きみとわがみは むしのいき うつぼかずらの そこのおくへと

<意味>
今、堕ちるのだ、あなたとわたしは瀕死の状態で虫の領域へと、うつぼかずらの [捕虫袋] の奥底へと。

<解説>
第4句「靫葛」は食虫植物 (Carnivorous Plant) の一種、ウツボカズラ (Raffles' Pitcher-plant) の事。この植物には筒型の捕虫袋 (Pitcher) があり、これに落ちた昆虫がその植物の餌となる。
第3句「蟲のいき」は、穿った読み方をすれば、"虫の息 (Barely Alive)"と"虫の域 (Insect Corner)"との掛詞。前者は勿論、瀕死の状態を顕す慣用句であり、後者は畜生道 (Animal Realm) に類する様な意味を持たされているのだろうか。よって、上の<意味>はそれを前提としてい解釈してみた。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:19 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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