2019年04月04日
夢ヲ詠メル
月はじめ 舟におくれて みおくる夜 ゆるる泡沫 あくた寄り添ふ
るい詠める
<読み>
つきはじめ ふねにおくれて みおくるよ ゆるるうたかた あくたよりそう
<意味>
月初に舟に乗り遅れて [その舟を] 見送る夜には、 [水面には] 揺れている泡沫に塵芥が寄り添っている。
<解説>
歌の解説と謂うよりも、その歌の題材となった夢の解読になってしまいそうなのだが、主題は遅刻であろう。但し、この遅刻はある予定された門限に遅れたと解するよりも、もっとおおきく理解して、世の中の風潮や時流に乗り遅れてしまったと解する事も出来る。
そして、下の句にあるのは孤独だ。泡沫にさえ寄り添うモノがある。にも関わらずに、... と解釈が可能である。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:18 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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