2019年05月09日
晴天ニ詠メル
訪ふに まよい惑ふて 渡るはし 旅だつひとは そのしたをゆく
るい詠める
<読み>
おとなうに まよいまようて わたるはし たびだつひとは そのしたをゆく
<意味>
訪問する際に [道に] 迷い [訪ねるべきや否やを] 惑って渡る橋の、旅立つ人はその [橋の] したをゆく。
<解説>
ふたつの動きがある。それは直行しているのだろうが、しかし決して交わる事はない。一方の目的地は定まっていてしかも近辺にある様に読めるのに対し、他方の行先は遠距離であると理解出来る [尤も、あてのない放浪である可能性もなくはない]。
そして、歌の作者が第2句にある様に「まよい惑ふて」いるのに対し、一方は恐らくその様なモノは存在しないのではないか。その人物にとっては既に決した事なのであろう。
第3句「はし」が、"橋"と"端"の掛詞だとしたら、そのしたはおそらくひろく「旅だつひと」はその中央をゆくのであろう、
そのしたは果たして、河川なのだろうか幹線なのだろうかそれとも鉄路なのだろうか。それは解らない。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:24 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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