conceived and constructed by たいとしはる tai toshiharu
« Haiku : Five Verses In Seven Days, the 375th. week | メイン | Xo »

2019年11月21日

早朝ニ詠メル

20191121.jpg
風がさす 始発まつ身に きびしくて 名残のあさと くもの行くすへ

るい詠める

<読み>
かぜがさす しはつまつみに きびしくて なごりのあさと くものゆくすえ

<意味>
風がさす様で、始発便を待つ身には [寒さが] きびしくて、名残の朝と雲の行く末 [が思いやられる]。

<解説>
寒い。もう冬だといっても良いだろう。
そんな叙景を詠んだ歌である。
下句に関しては、なんらかの語句を補わないと<意味>として成立しない。従って、上にある様に最も汎用性がある、つまり、解釈に幅をもたせたモノにしてみた。
夜から朝へと謂う時間の推移と、秋から冬へと謂う季節の推移とが一体化して感ぜられたとも、「名残の朝」によって産まれるある感興が、冷たい風に流される雲と同化してみえた、とも読める。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:22 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/2845

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)