2020年02月20日
暁ヲ覚ヘズヲ詠メル
くちの端に 寒きゆへより 春がゆへ ね坊のことはり かはる時季かな
るい詠める
<読み>
くちのはに さむきゆえより はるがゆえ ねぼうのことわり かわるときかな
<意味>
口の端にのぼるのは、「寒いからから」から「春なので」、寝坊の理由が変わる季節である。
<解説>
2月も下旬、そして、あっというまに3月になる。朝晩はまだまだ寒いが、日によっては日中は初春 [と綴ってしまうと正月とも読めてしまうのだが、そうではないほうだ] を想わせるときもある。そして、確実にス杉花粉 (Cedar Pollen) は飛散している。
だから、寝過ごしてしまった際の口実も自ずと変わってくる。「春眠暁を覚えず (In Spring One Sleeps A Sleep That Knows No Dawn)」こんな成句が大手を振って徘徊する季節の到来である。
結句「かはる時季かな」を、"かわるじきかな"と読まずに上の様にしたのは、単純に気分の問題である。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:19 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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