2020年03月12日
ちぇすヲ詠メル
歯噛みして 睨みすゑても くろしろの 盤のむかふは ほほゑまぬ神
<読み>
はがみして にらみすえても くろしろの ばんのむこうは ほほえまぬかみ
<意味>
[悔しさに紛れて] 歯軋りして睨んでみても、黒白の盤面に向こうにいる [対戦相手] は微笑まない神である。
<解説>
先日、訃報が届いた俳優マックス・フォン・シドー (Max Von Sydow) は、映画『エクソシスト (The Exorcist)』 [ウィリアム・フリードキン (William Friedkin) 監督作品 1973年制作] に於ける、憑依した悪魔から少女を解放する為に召喚された悪魔祓い師 (The Exorcist)、ランカスター・メリン神父 (Father Lankester Merrin) を演じたが、その彼は映画『第七の封印 (Det sjunde inseglet)』 [イングマール・ベルイマン (Ingmar Bergman) 監督作品 1957年制作] に於いて、己の生存の為に死神 (Doden) とチェス (Chess) をする騎士アントニウス・ブロック ( Antonius Block, riddare) を演じている。と謂うか、その騎士 (riddare) を演じた彼ならばこそ、悪魔祓い師 (The Exorcist) 役に抜擢されたとも謂える。
結句「ほほゑまぬ神」は、それを受けてのモノなのだろうか。対戦相手は非情なのである(でも神であろうとなかろうと、ことゲームに関しては誰しも非情だよねぇ)。
posted =oyo= : 17:27 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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