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2020年12月03日
冬ノ怪談ヲ詠メル
黄泉からの あふ瀬ときどる きみがゐて 古きづ疼づく 雨の夜の涯に
るい詠める
<読み>
よみからの おうせときどる きみがいて ふるきずうずく あめのよのはてに
<意味>
黄泉からの逢瀬と気取るあなたがいて、古傷が疼く雨の夜がおわる時間に
<解説>
語句をおっていけば、謂っている事は解る。だが、なんのことやらさっぱり解らない。一体、これはどういう叙景なのだろうか。
第2句「きどる」とあるから、亡者が死後の世界から顕れたのではないだろう。
その一方で、第4句「古きづ」は、実際に負った負傷と謂うよりも、精神的なそれと謂う解釈を誘導したい様な趣きである。例えば、「きみ」との過去に於いての交渉の様な。
そして、結句「涯」は、"「雨の」「涯」"なのだろうか、それとも"「夜の」「涯」"なのだろうか、
すなわち、降水の終了時なのか、それとも夜明けなのかと謂う事、悩むところではある。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:15 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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