2021年01月07日
追憶ヲ詠メル
さむき夜半 ともしびひとつと ふしみあぐ 吾がもとゆきし ひとがいく人
るい詠める
<読み>
さむきよわ ともしびひとつと ふしみあぐ わがもとゆきし ひとがいくたり
<意味>
寒い夜半にあかりひとつを灯して身を横たえたまま見上げる。[そこには] わたしのもとをさったひとが何人か [いる]。
<解説>
掛詞と謂う程ではないが、初句「さむき夜半」は、"さむいよるは"とも"さむい夜半に"とも読める。そのいずれかを採用したとしても、歌の意味は然程に左右されない。敢えて謂えば、後者はその時間帯が限定的である、と謂う事だけであろう。
また、第4句「ゆきし」は、"去った"と謂う意味にも"逝った"と謂う意味にも解釈出来る。そして、その解釈は、詞書にも照応して、多分に、歌全体の解釈が左右される。いずれを採用するかは、解釈者の嗜好の違いだけであろう。ここでは、ひろい意味に理解できる前者によってみた。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:20 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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