2021年01月21日
薄明ニ詠メル
白じらと おもひおこさば 去年のけふ あけて旭ひの 吾しらずとも
るい詠める
<読み>
しらじらと おもいおこさば こぞのきょう あけてあさひの わらしらずとも
<意味>
しらじらと [陽がさす]。おもいおこせば去年の今日だった。1日があけて朝陽が [昇る]のは、わたしが気づかないうちの事である。
<解説>
あっというまの1年であった、と謂う趣旨の歌。と、謂うよりも、作者にとって大事な、もしくは印象ぶかい出来事のあったその日が再び巡ってきた、だが、しかし ... と謂う内容である。
と同時に、当人の知らぬうちに、と謂う意味とは別に、時間は当人の内心等に一切関知する事なく過ぎてゆく、そんな意味も言外にはある様である。
初句「しらじらと」は第4句「あけて旭ひの」の後に省略されている語句を修飾するモノであろう。尤も、この語句を"しらばっくれて"と謂う様な意味にとり、歌の解釈を異なったモノにする事も出来そうな気がする。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:21 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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