2021年02月18日
ゲキジヤウヲ詠メル
きみと吾と 春のあらしの そのあとの にごれるみづを 芥とながれぬ
るい詠める
<読み>
きみとわれと はるのあらしの そのあとの にごれるみずを あくたとながれぬ
<意味>
あなたとわたしと、春の嵐の [吹き荒れた] その後に [流れる] 濁った水を塵芥と一緒に流れていった。
<解説>
この週明けは天候は荒れると謂う報道は、その数日前から流れていたが、あそこまでとは思わなかった。早朝に、既に曇天ではあったがとても降り出す気配はない。そして油断しているうちに、急に激しく降り出したのだ。 [数日前から穏やかな暖かな日々が続いていたので] これはもう、春の嵐と呼んでも良いのかもしれない。
歌は、その時そしてその後を題材としたモノであろう。
初句「きみと吾と」が、どこにかかるのか一見したところ解らない。雰囲気だが謂いたい内容は伝わるので破格 (Anacoluthon) と呼ぶべきモノかもしれないが、ここでは結句「芥」が初句を受けていると解してみた。
とは謂うモノの、結句にある格助詞「と」は、英語で謂う"ウィズ (With)"である可能性と同時に、"アズ (As)"と謂う可能性が無い訳ではない。その場合は、"塵芥となって"と解釈すべきだろう。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:21 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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