2021年02月25日
晦日マヘニ詠メル
陽もささぬ はな咲くこゑも きかぬまま たれを追ふのか ひとりけふ墜つ
るい詠める
<読み>
ひもささぬ はなさくこえも きかぬまま だれをおうのか ひとりきょうおつ
<意味>
陽もあたらない。桜の開花の季節を前にして、誰の後を追うのだろうか、人ひとりが今日墜ちる。
<解説>
古典で"花"と謂えば、それはとりもなおさず桜の事である。第2句から第3句は直訳すれば、"桜の声も聴かないままに"となるが、<意味>では意訳してみた [と、謂う程でもないか、通常のこの時節の報道ないし天気予報では平然と語られる常套句でもある]。
いやな歌である。しかもこの時季に。
だから、本来ならば<意味>にある語句をさらにくだくだしく語り明かすべきなのだろうが、ここではしない。各自の解釈にそのまま委ねる。
敢えて記せば、早春の時季に歌われるフォール (Fall) の歌なのである。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:20 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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