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2021年07月22日

轟音ニ詠メル

20210722.jpg
たれそ待つ みやこの空に ひゞく音は あし許にあり こん夏の空せみ

るい詠める

<読み>
だれぞまつ みやこのそらに ひびくねは あしもとにあり こんかのうつせみ

<意味>
誰が待っているのだろうか、東京都の空に響く音は。今夏の蝉の抜け殻は [もう] 足許にある。

<解説>
昨日の事である。炎天下に轟音が鳴り響く。五月蠅い。この暑い最中に。
後の報道で知ったのだが、ブルーインパルス:第4航空団飛行群第11飛行隊 (Blue Impulse : 11 Squadron 4th Air Wing) の練習であると謂う。東京五輪:東京2020オリンピック競技大会 (The 2020 Summer Olympics : Games Of The XXXII Olympiad)、その開会式 (Opening Ceremony) で彼等が舞うのである。
今回の大会が決定した際に囁かれていたのは、猛暑の中の開催、それへの危惧である。実際に、暑い。それ以上だ。だが、その蓋を開ける直前の最大の問題は別のところにある。
結句「空せみ」とは空蝉 (Utsusemi)、蝉の抜け殻 (Cicada Shell) の事である。
そう謂えば今年の夏に初めて聴いた (Cicada) の声は先週末、ちょうど梅雨明けとなった日であった。
猶、初句「たれそ」は名詞"たれ" + 係助詞"そ" で、疑問の意味となる。係助詞なのだから係り結びの法則が働いて、連体形がつく。よって、ここにある「待つ」はタ行四段活用動詞連体形同終止形ではない。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:22 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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